アンテナを張り巡らせる
たとえば自宅でテレビを見ているとき。たとえば、買い物をしているとき。そんな日常生活の中でも、私は何か仕事のヒントになることはないかと四六時中アンテナを張り巡らせています。どんな場面でも、あらゆる「情報」をキャッチし、そこから「知恵(イノベーション)」を生み出すことは重要なスキルです。
「グラノーラ」人気上昇の理由
- ※画面はイメージです。
先日も自分自身がよく購入する商品から、日頃から社会の動き・トレンドを意識することの意義を改めて感じました。牛乳やヨーグルトと一緒に食べるシリアルの一種「グラノーラ」です。
グラノーラのコーナーがどんどん拡充されてくる様子には気づいていたのですが、ある報道を通じて知った数字にハッとさせられました。日本スナック・シリアルフーズ協会によると、グラノーラの出荷額は2010年は49億円だったのが、11年は61億円、12年は94億円、13年は146億円とうなぎのぼり。2010年にシリアル専門店の草分けもオープンし、ファッション誌やテレビでヘルシーであると取り上げられたことなどが背景にあるようです。
私はさっそくデータベースを使って売上を伸ばしているメーカーの事例を調べてみました。ある企業は、消費者調査の結果を受けて、それまでも販売していたグラノーラの商品名をより顧客の理想に近づけたわかりやすいものに変更し、新たな商品ブランドとして市場に再投入。発売から1か月で前年比6割増のヒット商品に生まれ変わらせていました。
市場ニーズの変化に注意しながら、適切な戦略を考えスピードをもって実行することの重要さを再認識させられました。
コンビニの商品陳列から学ぶ
- コンビニの「新商品」をチェックすると 流行が見えてくる!?
トレンドが変化するスピードについていけない商品は淘汰されつつあります。いかに「時代」を掴むか。知恵
(イノベーション)を起こせるか。そのためにもビジネスパーソンは、日常生活のあらゆる場面を情報トレーニングの場としてとらえ、アンテナを張り巡らせておく必要があるでしょう。
特にコンビニは「ヒットのヒントをさぐる宝庫」です。厳選された売れ筋商品のみが並ぶ場所であり、少しでも売れなければ店頭から外されます。コンビニの商品陳列を意識して見る習慣をつけるだけでも、何らかのヒントを得られるでしょう。ぜひ実践してみてください。