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ホーム>活用術>第3回 かりん糖専門店「和田屋」〜より正確に、“旬”はつかめる〜

第3回 かりん糖専門店「和田屋」〜より正確に、“旬”はつかめる〜

ヒット商品を読み取る

ヒットする商品やサービスを生み出すには、時代の流れや業界の動き、消費者の意識・行動を読み取るだけでなく、顕在化していない消費者のニーズをより正確にキャッチする必要があります。
ビジネスの現場では、感覚的に「これは売れるに違いない」と感じることもあると思いますが、勘や限られた見方に頼ると、大きく“旬”を読み間違える危険性も。その点、新聞記事データベースは客観的情報の宝庫。そこから、潜在ニーズや、ヒットが予測されるものを正確に読み取ることができます。

かりん糖専門店は流行るのか!?

  • 塩、わさび、牛乳など多くの種類が楽しめる
  • f-Bizで相談する和田代表

一例を紹介します。富士市に「和田屋」(2012年創業)というかりん糖専門店があります。経営者から「かりん糖一本で起業したい」と相談を受けたとき、一瞬、「古くないか」と思ったのですが、いや、可能性はあるかも……と思い直しました。それは、東京のグランスタやエキュートなど流行の先端が揃う商業ビルで、かりん糖専門店が女性を中心としたおつかいものニーズをとらえブレイクしているのを知っていたからです。ただ、首都圏でのヒットが地方で通用するとは限りません。データベースを用いて、「かりん糖」「専門店」のキーワードで検索。すると、各地に専門店が増えている記事がたくさんヒットしました。この段階で、仮説が「かりん糖専門店」は全国区のトレンドだとの確信に変わったのです。さらに和田屋は40種類以上の味のバラエティと、少量でも買える小包装販売(200円〜400円前後)で勝負すると。手軽で、選ぶ楽しみがあるのは、女性をターゲットにした人気かりん糖専門店と同じ戦略。きっと成功するだろうと、経営者に太鼓判を押しました。実際、開店初日は警備員が必要になるほどの行列ができ、勢いよく最初の一歩を踏み出しました。これがもし、データベースを用いず、勘や直感だけに頼っていたら、昔のイメージにとらわれ、「かりん糖など流行るはずがない」と読み間違えていたでしょう。
このように、正確に“旬”をとらえたり、トレンドを先読みするのに、新聞記事データベースは最高の武器になるのです。

起業の道を示し、背中を押してくれた

定年後、かりん糖専門店を開きたいと思い、自分なりに事業計画をまとめていました。その方向性が正しいのかどうか不安が募る中、小出センター長からアドバイスを受けました。多くの経験や様々なデータから分析した見通しなど欲しい情報を素早く提供してくださり、去年10月のオープンにこぎつけました。小出さんは、進む方向を照らしてくれる灯台のような存在です。

和田屋 和田克臣代表

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