企業丈夫などを積極的に発信
新聞記事検索システムの活用事例
地域や学校と連携
栃木市図書館は、栃木図書館、大平図書館、藤岡図書館、都賀図書館、図書館西方館、図書館岩舟館の6館体制です。地域に根差した運営を進めるとともに、全館で連携した取り組みを展開しています。「スケールメリットを生かした運用に努めています。6館あるのは大きな強みです」と総括責任者の関谷吉光栃木図書館長は話します。
市民との協働という点では、昨年、6館が連続で「市民歴史講座」を開催し、各地域に残る歴史・文化的遺産を掘り下げました。学校との連携では各館に担当者を置き、各校の図書館担当の先生から要望を聞く活動を行っています。また、司書の先生を対象に講演会を実施し、学校図書館の運営を支援しています。各館の担当者が協力して実施している「おおきなおおきなおはなし会」も好評です。子どもたちはもちろん、各館で活動する読み聞かせボランティアの交流の場にもなっています。そのほか、「子ども向けブックリスト」「子ども向け読書ノート」など、6館の職員の交流で新しいアイデアが続々と生まれました。
- 大平図書館の「クレイフラワー展」
信頼性高い新聞情報
こうした中、「下野新聞データベースplus日経テレコン」は、昨年4月に導入されました。「漠然とした情報からでも絞り込めるのがデータベースの便利なところ。県外の利用者もいらっしゃいます」と担当の阿部昌美さん。企業情報などを集めるには特に有効とのこと。全館で使用できます。
大平図書館の市民ギャラリーや栃木図書館でのジャズコンサートなど、各館の独自性を生かした展示企画なども好評です。企画を担当することが多い黒川拓一館長代理は「昨年6月、地元の人を対象に実施した蔵の街巡りが人気でした。街の再発見につながったようです」と振り返ります。関谷館長は「地域活動に関わりたいと考えている人たちとのコミュニケーションをさらに深めたい。誰にもやさしい図書館を目指します」と今後の目標を語ります。