各館で工夫凝らし展示コーナー
新聞記事検索システムの活用事例
- くつろいで読書ができるオープンスペース
オープンスペースで読書
平成28年度の調査によると、高根沢町民1人当たりの年間図書貸し出し冊数は12.8冊(図書)と県内でも高い数字です。「本好きの人が多い表れだと思いますので、それに応えるようさまざまな努力をしています」と矢野誠一館長は話します。高根沢町図書館は、中央館と上高根沢分館、仁井田分館の3館体制ですが、緊密に連携を取りながらサービスを提供しています。
充実した新刊コーナーをはじめ、各館のスタッフが工夫を凝らした展示コーナーも魅力。月替わりで異なるテーマに挑戦しています。また、毎日、物流便が各館を巡回し、待たないで借り出しができるのも大きな特長です。
この夏、中央館庭の芝生には6テーブルを備えたオープンスペースが誕生しました。爽やかな青空のもと、お茶を飲みながら読書や調べものができるようになりました。「授乳室も設けましたので、小さなお子さん連れのお母さんでもゆっくりできます。滞在型の図書館を目指したいと思っています」と矢野館長は話します。
- 新刊図書の整理をする千葉 ひかるさん(左)と柳原千穂さん
新聞情報の積極活用を
今年4月には「下野新聞データベースplus日経テレコン」を導入しました。「それまでもCD-ROMのデータベースの閲覧数は多かったのですが、キーボードでリアルタイムに検索できるようになり、利便性は大きく高まりました」と矢野館長。多くの人に来館してもらい、信頼性の高い新聞情報を、自己学習、ビジネス、就職活動などに活用してほしいと呼び掛けています。
歴史資料のデジタル化も進み、高根沢町史、地元発祥の宇津救命丸の資料、民俗資料館の土器の3D映像などがホームページから閲覧できます。また、電子図書館には現在、約2700冊を収蔵。読み上げや文字拡大などの機能があり、すぐには図書館に来られない人も便利に使えます。「赤ちゃんからお年寄りまで町民すべての生涯学習をお手伝いしていきたい」と矢野館長は決意を語ります。