複合施設の中で相乗効果を生む
新聞記事検索システムの活用事例
- 「発信する図書館に」と飯島敬治館長(右)と秋山研一副館長
遊んだあとに親子で利用
大田原市立図書館の本館にあたる大田原図書館は、㈱大田原まちづくりカンパニーが運営する複合施設「トコトコ大田原」の4階にあります。同施設には図書館のほかに、1階にショッピングフロア、2階、3階に子ども未来館、3階に市民交流センターなどがあり、中心市街地の活性化や交流などを目的にしている施設です。
大田原図書館は「トコトコ大田原」のオープンに合わせ、平成25年に旧図書館から移転しました。飯島敬治館長は「買い物や交流センターに訪れた大人たち、子ども未来館で遊んだあとの子どもたちなどに、その流れの中で利用してもらえるようになり、相乗効果が生まれています」と語ります。子どもの遊び場があるということで、近隣の市町から訪れる人も多いといいます。
運営全体を統括する大田原市教育委員会事務局教育部生涯学習課係長の金丸直美さんも「さらに多くのお客様に来ていただけるように、イベントなど開催にも力を入れていきたいと考えています」と今後の運営を見通します。
- 「イベントなども充実させたい」と市教委の
金丸直美さん
情報を発信する図書館に
下野新聞データベースは移転と同時に導入しました。窓口に申請すれば誰でも自由に利用できます。「新聞の最大の利点は信頼性です。あいまいな情報がネットにあふれる中、特に若い人たちが本当の情報を入手する手段にしてほしい。就活などにも役立つと思います」と秋山研一副館長。
飯島館長は「これまでの図書館は情報を集めることは得意でしたが、なかなか発信ができませんでした。データベースはそのための絶好のツールになると思います」。自宅にいて読める「電子図書館」の充実も図っており、分館の黒羽図書館、湯津上庁舎図書室とともに、情報の発信基地となる図書館を目指します。