県内公立図書館の中核的な存在
新聞記事検索システムの活用事例
栃木が何でもわかる
栃木県立図書館は明治43年、「二宮文庫」として創設。昭和21年11月に栃木県立図書館の名称で戦後、スタートしました。現在の所蔵図書は約73万冊。書籍類の貸し出しや調べ物などに直接対応するほか、県内の公立図書館をネットワークで結び、その中核的な存在となっています。「総合目録を整備してあり、どこの図書館にどんな資料があるかここで検索できます」と福田英雄館長はその役割を語ります。
また、「「とちぎのことなら何でもわかる図書館」を目指し、地域資料の収集には特に力を入れています」と羽瀬修副館長。県や市町の行政資料はじめ、県にまつわる出版物、ゆかりのある人たちの著書など、その数は8万6000点に及びます。
- コンサートにも使われるホール
様々なイベント実施
館内では様々なスペースを活用して企画展示を開催。1月からは栃木DCに先行し、所蔵の地域資料を使って栃木の魅力発信の企画展を開きます。また、大谷石づくりのホールでは随時、県民ライブコンサートも実施しています。近くにある県庁の駐車場が2時間無料で利用できるのも便利です。フェイスブックによる情報発信も始めました。「展示イベントや、コンサートの情報などのほか、新着図書も見ることができます」と田中祐管理課主事。
- 今年度導入されて好評のデータベース
浸透するデータベース
利用者にとって心強いのは、高い専門性を持った司書が、各種の調査相談に対応していることです。電話でもメールでも受け付けており、気軽な問い合わせを呼び掛けています。今年度からは「下野新聞データベースplus日経テレコン」を導入。利用者に徐々に定着してきました。「パソコンを使って自分で調べる人が多いですね。高校野球の記録などは、一覧で見られるので重宝されているようです」と調査相談課の江口寛子司書。下野新聞の掲載記事に関する問い合わせが多いため、調査相談にあたる職員にも大きな助けになっています。