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生成AIの「もっともらしい回答」をファクトで補完!
日経テレコン×AI活用術

2025年12月19日

ChatGPTをはじめとする生成AIの登場により、私たちの業務プロセスは劇的に変化しました。日々の業務効率化のためにAIを活用する企業は急速に増えています。しかし、ビジネスの根幹を支える「情報収集」と「意思決定」のフェーズにおいて、「本当に生成AIにすべてを任せてしまって大丈夫だろうか」という一抹の不安を感じてはいませんか?本コラムでは、生成AIが抱える課題を整理し、「日経テレコン」で解決・補完する実践的な活用法を解説します。

生成AI活用でビジネスパーソンが直面する「5つの不安」

生成AIの業務利用が拡大する一方で、多くのビジネスパーソンが以下のような壁に直面しています。

  1. 具体的にどう活用すべきかわからない
  2. AIは「もっともらしい回答(ハルシネーション)」をすることがある
  3. 回答が一般論にとどまり、自社の課題に即した具体性に欠ける
  4. 学習データの偏りにより、世論誘導されるリスクがある
  5. AIを適切に運用・監督できる人材やノウハウが不足している

特にビジネスの意思決定の局面において致命的となりうるのが、情報の「信頼性」と「鮮度」です。生成AIは確率論に基づいて言葉を紡ぐツールであり、「正確な事実」を保証する検索ツールではありません。そのため、数年前の古い情報を「最新」と提示したり、ネット上の誤情報を事実のように語ったりするリスクが常に潜んでいます。

AIには任せられない「取引先のチェック・評価(与信管理・コンプライアンスチェック)」

日経テレコンでも利用ニーズが高く、かつ「AIでは代替」ができないと再認識されているのが「取引先のチェック・評価(与信管理・コンプライアンスチェック)」です。たとえば新規取引先である「〇〇社」についてAIに聞いても、AIは有料データベース(倒産リスクスコアや詳細な信用情報など)の中身まで知りません。また、直近で起きた不祥事などを学習していない可能性も高く、誤った回答が返ってくる恐れさえあります。

与信管理やコンプライアンスチェックにおいては、たった一つの見落としが経営リスクに直結します。企業の調査には、「最新の事実」と「信頼のおける情報源からの裏付け」が不可欠です。東京商工リサーチや帝国データバンクなどの信用調査会社の企業情報、そして日経各紙をはじめとした一般紙・業界紙などの過去から最新の記事までが蓄積されている日経テレコンなら、AIでは不可能な「事実確認」が可能です。


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「信頼できる一次ソース」へのアクセスが情報戦を制す

生成AIのアウトプットは、あくまで「ネット上の情報の継ぎはぎ」であり、出典が不明確なケースが多々あります。対して日経テレコンが提供するのは、「信頼できる一次ソース(情報源)」の情報です。

①「いつの」情報か?(鮮度の保証)

生成AIの弱点は「情報のタイムラグ」です。「現在の円相場」「今朝発表された政策」について聞いても、古いデータを基に回答されることがあります。日経テレコンは毎日データが更新されているため、秒単位で動くビジネスの世界において、競争優位の要となる「リアルタイム性」を担保します。

②「具体的な」数値と根拠

「A社の売上は伸びているようです」というAIの曖昧な回答と、日経テレコンで取得した「A社の2025年3月期の売上高は前期比15%増の〇〇億円」というデータ。ビジネスの場で説得力を持つのは、間違いなく後者です。「記事検索」や「業界情報」メニューを活用し、AIでは拾いきれない専門紙や地方紙、各種調査レポートまで網羅することで、根拠のある情報収集が可能です。

③提案書や会議資料の「品質」を左右する情報の精査

顧客への提案資料や経営会議などの意思決定を伴う資料作成において、情報の「裏付け」は資料の生命線です。AIが提示した業界動向や市場予測を鵜呑みにして引用することは、不正確なデータによる作成者自身の信頼失墜を招くだけでなく、経営判断のミスを引き起こすリスクさえはらんでいます。日経テレコンを活用して引用元や公表日などを正確に特定し、数値を最新のファクトで精査(検算)することで、情報の解像度が上がり、圧倒的な信頼性と説得力を兼ね備えた資料へと昇華させることができます。


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ハイブリッド活用術:生成AI×日経テレコン

生成AIの持つ「要約力・網羅性」と、日経テレコンの「信頼性・専門性」を組み合わせることで、情報収集の生産性は最大化します。

Step 1: 生成AIで「仮説」と「検索キーワード」を抽出する

まず、調べたいテーマについて生成AIに問いかけます。「自動車業界の2026年のトレンド予測を5つ挙げて」 「〇〇技術の課題点について、一般的な論点を整理して」など。ここで得られた回答をヒントに、「日経テレコンで何を検索すべきか」という仮説と検索キーワードの当たりをつけます。

Step 2: 日経テレコンで「裏付け」と「深掘り」を行う

AIが出したキーワードを使い、日経テレコンで「事実(ファクト)」を確認します。たとえば、AIが「これからは技術Xが来る」と回答した場合、記事検索で「技術X」と入力・検索します。検索結果を「新しい順」に並べて直近の報道量や具体的な参入企業の動向を把握したり、キーマンの氏名で検索してインタビュー記事から発言の真意を確認したりすることで、AIだけでは難しい深い「トレンド把握」や「人物理解」が可能になります。

Step 3: 資料の最終検算

作成した提案書や企画書の重要トピックに対し、「AIに基づいた仮説」が「日経テレコンの事実」と齟齬がないか、引用数字の再確認や最新記事との整合性など最終チェックを行います。このプロセスを経ることで、情報の正確性が担保された高品質な資料が完成します。

AI技術が進化すればするほど、「その情報は本当か?」「いつの情報か?」という問いの重要性は増していきます。 「AIで仮説を立て、日経テレコンで事実を検算する」。 この両方を使いこなしたとき、情報収集力はビジネスを切り拓く最強の武器となるはずです。

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