【トクするテレコン②】一歩進んだ活用術で情報収集に差をつける!
2025年7月22日
記事検索をより有効に活用するための検索テクニックや設定について、2回にわたって解説します。第2回目は「情報収集をより便利に」をテーマに、日経テレコンの各種機能を最大限に活用し、情報収集の質を高め、定期的な情報収集を自動化する方法をご紹介します。
1.賢く時短!「クリッピング」で情報収集を仕組化
「クリッピング」機能とは、繰り返し検索するテーマのキーワードや検索条件を保存できる便利な機能です。たとえば、日々「エコカー」に関する情報をウオッチしたいなら、「エコカー or EV or 電気自動車」といった検索式を登録しておけば、次回から入力の手間を省けます。
記事検索の検索確認画面や見出し表示画面にある「クリッピング登録」ボタンをクリックすると、その時の検索条件を保存できます。キーワードや媒体だけでなく、検索期間など設定されている検索条件が保存されるため、定期的な情報収集にも最適です。
たとえば毎月テーマをチェックしたい場合、期間を「1カ月」に設定して保存すると、毎月1回の確認で最新情報だけを入手できます。さらに「絞込み」や「除く」といったモード選択と組み合わせれば、「特定のメーカーに絞り込む」や「特定の記事を除外」といった検索も可能です。
2.無料でわかるトレンド把握!記事の件数推移から「今」を読む
新聞や雑誌で扱われるさまざまなテーマについて、記事の露出度を調査することで、世の中のトレンドが見えてきます。他社の新商品や業界で話題のテーマなどの記事の件数推移をチェックすることで、意外な発見があるかもしれません。
たとえば、日本経済新聞朝刊を対象に「生成AI」というキーワードで検索すると、
2022年4月1日~2023年3月31日 = 56件
2023年4月1日~2024年3月31日 = 1302件
2024年4月1日~2025年3月31日 = 1554件
という結果が返ってきました。ヒット件数が増加していることから取り上げられる機会が増えていることがわかります。期間をさらに細分化することで、トレンドの推移をより詳しく把握できます。また、検索結果に表示される「絞り込みキーワード候補」から、その時々でどのような話題で取り上げられることが多かったのかも推察できます。検索結果の確認では課金は発生しないため、無料でトレンド把握が可能です。
さらに進んだ分析なら・・・
手作業での期間ごとの検索結果のチェックが手間だと感じる方は、「新聞トレンド」をご活用ください(詳しくはこちら)。最大5つのキーワードについて記事の件数推移をグラフで可視化します。グラフのプロット部分をクリックすると、該当する記事を閲覧できるため、分析から記事の確認までがスムーズです。分析の手間を省き、より直感的にトレンドを把握できるため、情報収集の効率を各段に向上させたい場合に有効です。また、検索結果のCSVファイルをダウンロードすることも可能です。
※「新聞トレンド」は検索ごとに課金が発生します。料金については料金表をご覧ください。
3.検索対象の最適化で欲しい情報を狙い撃ち!「媒体略号」の活用
通常、記事の検索媒体はデータベースから選択しますが、一つのデータベースに複数の媒体が含まれている場合があります。たとえば「日刊スポーツ」には、東京本社版の「日刊スポーツ」だけでなく、大阪や北海道、名古屋の各版の記事も収録されています。
特定の地域の日刊スポーツの記事だけに絞り込みたい時は、媒体略号が便利です。
![]() |
日刊スポーツ 媒体略号
SPO:日刊スポーツ |
北海道版に絞って検索したい場合は「BR=SPD」と入力して検索すると、北海道日刊スポーツを検索対象とするため、媒体を絞った効率の良い検索が可能です(各媒体の媒体略号はこちら)。
4.「記事を保存」で自分だけのライブラリをつくる!
「あとでじっくり読みたい」「来月の報告書作成時に参考にしたい」など、今後読み返す可能性のある記事はマイフォルダに保存しておくことができます(※日経各紙のみ)。保存した記事は、再度検索する手間が省けるだけでなく、本文表示は課金されません。
【たとえばこのような使い方】
・あとでじっくり読みなおす:気になる記事を一時的に保存しておき、時間のある時にまとめて読みなおすことができます
・長期的なテーマの資料集め:追いかけているテーマの参考になりそうな記事は都度保存しておけば、必要な情報を効率的に見返すことができます
・自分だけの情報ライブラリ:興味のある分野をテーマ別にフォルダを作成して記事を保存していけば、自分だけの「情報ライブラリ」として活用できます
利用方法は、本文右上の「記事を保存」をクリックし、保存先を選択します(詳しくはこちら)。保存した記事は画面上部の「保存した記事」から確認できます。