記事検索メニューで使える人事・人物情報の検索テクニック

人事異動情報をはじめ、人物の経歴や新社長就任、外国人名の検索など、ビジネスに役立つ「ヒト」に関連する記事情報を効率よく検索するテクニックを解説します。

取引先の人事異動は、ビジネスの行方を左右する重要なニュースです。新しい担当者への情報提供や提案、社長就任のお祝いなど、迅速な対応により関係構築をスムーズに進めることができます。

日経各紙を対象に効率的に人事記事を検索する方法をご紹介します。

１．詳細条件を利用する

詳細検索条件を表示し、追加条件から「日経各紙特殊記事」を選択します。表示される記事の種類から「人事記事に絞る」を選択すれば、検索対象を日経各紙の人事記事だけに絞り込むことができます。

※追加条件の「日経各紙特殊記事」では「人事記事に絞る」だけでなく、「人事記事を除く」を選択すれば人事記事を検索対象外にすることもできます。ほかにも「社長人事に絞る」「統計データに絞る」「トップ記事に絞る」「日経調査に絞る」「決算記事に絞る」「数表記事に絞る」「数表記事を除く」「本文文字数ゼロを除く」などの指定ができます。

２．キーワードに「（会社人事）」を入力する

より高度な活用法として、「HL=会社名 and HL=（会社人事）」といった検索式を使う方法があります。日経各紙の人事記事は、見出し（HL）に会社名と「（会社人事）」という言葉が含まれるという特徴を利用した検索方法です。取引先が上場企業であれば、会社名ではなくTコード（株式コード）での指定も可能です。

この検索式をクリッピングに登録し、クリップメールを設定すれば、該当する人事記事があった場合はメールで確認することができます。また、たとえば「ABC工業 not HL=（会社人事）」と入力して検索すれば、人事記事を除いたABC工業の記事だけを検索することができます。

業界専門紙や全国紙、一般紙を対象に人事記事を検索する場合は、新聞ごとの表記の特徴をキーワードとして利用します。

【専門紙、全国紙の見出しに含まれる人事記事のキーワード例】

一部の媒体については、記事分類キーワードでの検索も可能です。記事分類は各媒体によって異なります。データベース・コンテンツ詳細の各媒体名をクリックすると、記事分類キーワードを確認できます。

人物の経歴や企業の沿革、さらにはお悔やみ情報まで、幅広い情報を正確に把握することはビジネスにおいて重要です。ここでは、効率的に必要な情報を探し出すための記事検索テクニックをご紹介します。

特定の人物の経歴や会社の沿革を探す場合、企業検索や人事検索では会社や人物ごとにデータが収録されていますが、記事検索の場合は専用データベースではないため、キーワードの組み合わせに工夫が必要です。

【人物の経歴を探す場合】人名に「出身」を加えて検索

【会社の沿革を探す場合】会社名に「創業」を加えて検索

さらに、検索後に見出しの表示順を「適合順」に変更すれば、キーワードに適合する記事から上位に表示するため、目的の記事にたどり着きやすくなります。

日経各紙では、新社長の就任に関する記事については、書誌情報に「会社社長人事」という主題語を付与しています。そのため、「会社社長人事」と入力して検索すれば、本文中に「会社社長人事」がなくても新社長就任に関連する記事を検索することができます。

外国人名は新聞社によって表記が異なることがあります。たとえば日産自動車の社長兼最高責任者（CEO）であるエスピノーサ氏の場合、「イヴァンエスピノーサ」、「イバンエスピノーサ」と表記が分かれます。北朝鮮の最高指導者である「キムジョンウン」氏も、現在は「金正恩」と表記されることが多いですが、以前は「金正銀」「金正雲」とも表記されていました。
漏れなく外国人名を検索するためには、各紙の表記にばらつきがあることを前提に、キーワードをORでつないで検索することをおすすめします。

お悔やみ記事についても媒体ごとに特徴的な表記があります。効率的に検索するには、表記の特徴をキーワードとして利用します。

【専門紙、全国紙の見出しに含まれるお悔やみ記事のキーワード例】