ご存じですか?記事検索のセオリー
おさえておきたい日経テレコンの豆知識
2025年4月7日
調べ物は「Webで検索」があたりまえの昨今、日経テレコンもインターネットを介すという点でWeb検索と似ていますが、本質的には「データベース検索」という異なる形態のサービスです。日経テレコンを使いこなすためには、この性質の違いを知っておくことが肝要です。今回は日経テレコンを活用するためにおさえておきたい記事検索の「基本」をご紹介します。
検索の基本① キーワードは「新聞表記どおり」
新聞記事検索の精度を高めるためのポイントは、検索キーワードを「新聞表記どおり」にすることです。「日経テレコン」を「日経テレコム」と誤って入力して検索した場合、Web検索ではこのような入力ミスも吸収して検索結果を返してきます。しかし、データベース検索は原則として「入力されたキーワードに文字通り適合するもの」だけを検索します。
【こんな場合は?】表記ゆれが考えられるキーワードは演算子を活用
「申し込み/申込/申込み」といった表記ゆれもデータベース検索では結果に影響します。どれが正しい新聞表記かを調べるのはなかなかハードルが高いと感じる方は演算子を使った検索が便利です。候補語をすべて演算子OR(拡げる)でつなげれば、表記ゆれを気にせず一度に検索することができます。
AND(絞り込み)、OR(拡げる)、NOT(除く)の演算子だけでなく、BR(媒体指定)、PG(掲載ページ指定)、DA(日付指定)などのコマンドを使った検索の場合、演算子やコマンドは必ず半角で入力してください。演算子やコマンドを全角で入力すると、検索キーワードとして認識して検索するため正確な結果が得られません。検索キーワードと区別するため、演算子やコマンドは「半角で入力する」と覚えてください。
演算子、コメントの詳細はこちら
シソーラス検索「日経シソーラス」は新聞記事検索のための用語集です。記事の出現頻度を考慮して選定した用語を分野別に整理し、上位・下位の階層関係を持たせています。記事検索の詳細をクリックし表示される画面でシソーラス展開「する」を選択することで、検索キーワードが「日経シソーラス」に収録されている場合に下位の概念語を含めた包括的な検索ができます。 例)キーワード「家電」で [シソーラス展開する]を選択して検索する 「家電」の下位語である「アイロン」「白物家電」「掃除機」「テレビ」・・・のいずれか、 および「家電」自体を含む記事を検索します。
「日経シソーラス」は適切な検索キーワードを探す辞書代わりとしてもご利用いただけます。 「日経シソーラス」に収録されているキーワードはこちら |
検索の基本② 「前回の検索からの差分だけ」という考え方
「ある会社」についてWebで検索すると、日々情報は無数に増加しているにもかかわらず、検索結果はほとんど変わりません。そのため、毎日繰り返し同じ検索をするという方は少ないでしょう。一方で、日経テレコン(新聞記事データベース)は、毎日追加される情報から日付指定や媒体指定などで「前回の検索からの差分だけ」を検索することができます。
新聞記事データベースは「繰り返し継続的に検索を行う情報収集に有効」で、「前回の検索からの差分だけ」を検索することはコストを抑える観点からも効果的な利用方法です。
【こんな場合は?】日々ウオッチしたい情報を効率良く入手したい
「前回の検索からの差分だけ」といっても、毎回検索することも手間だと感じる方はクリッピング(検索条件の保存)を活用してください。クリッピングは繰り返し検索したいテーマがあるときに検索条件を保存しておくことができる機能です。クリップメールを活用すれば、検索結果をメールでお知らせするため必要な情報を見逃しません。
新聞の版建て日経テレコンに収録されるのは原則として「最終版」紙面に掲載された記事です。新聞には、記事の締め切り時間の違いによる「版建て」があり、地域によって配達される版が異なります。新聞原稿を印刷し、配達している間にも新しいニュースは起こります。大きな事件が夜中に起きた場合は版建ての違いにより、まったく別の紙面になることもあります。 |