コンプライアンスチェック業務の点検 –
重要なポイントや流れなど
2023年11月16日
目次
1. なぜコンプライアンスチェックが必要なのか?求められる理由や背景
コンプライアンスチェックとは
取引先や取引先関係者の精査を行うデューデリジェンスのなかでも特に、「反社会的勢力との関係性がないか」「不正や不祥事、法令違反が行われていないか」を確認するための調査です。
コンプライアンスチェックが求められる理由、背景
企業が法令や社会規範、企業倫理などを違反した場合、企業の信用を大きく揺るがすリスクがあります。それだけではなく、取引先が法令に抵触する行為を行っていなくても、社会的責任を果たせていない場合には自社の事業に大きな影響を及ぼす可能性があります。
①取引先の精査が求められる法規制
取引によって様々な法規制への対応が求められるため、自社が対応すべき法規制を明らかにしたうえでのコンプライアンスチェックの実施が重要です。 ②ステークホルダーからの要請 規制当局や株主、金融機関取引先など、様々なステークホルダーからの要請が強まっています。 ③CSRの高まり 企業における社会的責任の高まりによりその必要性が高まっています。 |
2. コンプライアンスチェックの重要なポイント
最も意識すべきポイントは
「どのようにコンプライアンスチェックを行い、そのチェックが適切であることを対外的に説明できるかどうか」 です。 万が一、取引先による不正や不祥事が発覚した際には、 「どのようなコンプライアンスチェックを行っていたのか」 を、ステークホルダーから厳しく追及されることがあります。 |
3. コンプライアンスチェックの流れ
①情報収集
・担当部門からの取引申請や取引先からの申請情報の真偽を外部情報を活用して確認します。
・実在性の確認や取引上懸念されるネガティブ情報の有無を外部情報を活用して確認します。
②リスク評価
・収集した情報に基づき、取引先ごとにリスクの多寡を評価します。
・高リスクと判断された取引先は、疑義内容に対して追加調査を実施します。
③モニタリング
・取引先の情報や契約情報に変更がないかの確認や、定期的な外部情報の確認を行い、リスクの変化を追跡します。
4. よくあるコンプライアンスチェックNG例
①企業名と代表者名を一度に検索を実施
NG理由:コンプライアンスチェックの対象が企業・代表者名のどちらなのかが不明確
コンプライアンスチェックの原則は、「1対象=1検索」です。
効率的なチェックを優先するあまり、企業名と代表者名を一つの検索で行ってしまうと、コンプライアンスチェック方法の適切さを欠いてしまいます。
こんな時は... 日経テレコンの「検索条件の保存」や「リストで検索」機能の活用がおすすめです
②新規取引時にコンプライアンスチェックを実施したが、それ以降は実施していない
NG理由:新規チェックだけでなくリスク変化を捉えることがとても重要
既存の取引先のコンプライアンスチェックは、新規取引先のチェックに比べて数も多く、後回しになってしまいがちですが、モニタリングの実施はリスク変化を捉える上で、とても重要です。
こんな時は... 一括記事検索サポート
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5. コンプライアンスチェックをさらに強化するには
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