私たちの学校
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校訓「剛健進取」
本校は、昨年、創立120年周年記念の様々な式典や事業を終え、現在、新たな考え方で新たなステージへ向かい、そして新たな時代を創造しようと力強く再出発をしたところです。
しかし、社会がどのように変化しようとも、技術革新が如何に進歩しようとも、ひとが成長するためには、自分自身を自分自身の手で教育できる力、つまり「自己教育力」が最も重要であるということは決して変わらないと考えます。
本校は、本年度から、週に1時間ではありますが、「自学自習の時間」を設定しました。これを起点として、教育の究極の目的である「自己教育力」を生徒たちに身に付けさせ、生涯にわたって健やかな成長を遂げさせたいと考えています。今回導入した新聞データベースを活用することにより、生徒たちが「自学自習の力」を身に付けて、今よりもっともっと平和で自由な世の中を作って欲しいと心から願っています。
導入ポイント
小論文対策で活用 |
業界情報を取得 |
情報収集が容易 |
新聞記事検索システムの活用事例
進路実現と人間形成に新聞データベース
- 新聞データベースは進路指導に欠かせないと話す中村洋一教諭
進路課では「静岡新聞データベースplus日経テレコン」の利用を推奨しています。進学希望者は、主に小論文対策で利用をしています。あるテーマを調べる際、何年も昔の記事から時系列的に読み解いていく作業には、新聞データベースの利用がとても効率的です。小論文の文章に個性を出すには、教科横断的に蓄積された教養はもちろん、世の中の客観的な事実についての知識が必須です。その力を蓄えた上で説得力のある結論が導き出せるように練習を重ねています。さらに社説を使って記者の意図を読み取る練習に活用するなど、生徒たちは着実に力を育んできています。志望理由書の作成でも、学部系統別に研究分野につながるテーマを事前に調べ、自分なりにしっかりとした知識、興味・関心を蓄えてから志望動機を書くという場面で役立っています。
また、学年の約半数いる就職希望者は、企業や業界の情報を入手する手段の一つとして活用しています。新聞記事からは志望する同種の企業・業界が抱えている課題や社会的な役割を知ることができます。さらに、志望する企業の職務を通じて、どのように社会と関わっていけるのか真剣に考える機会へとつながっているようです。
新聞データベースは、企業や大学のパンフレットからは知り得ない情報の宝庫だと思います。今後、生徒が自らの夢の実現に向けこの新聞データベースを活用し、積極的に教養を深め、人間形成に活かしていくことを期待します。
進路課長 中村洋一
静商では手放せないツール
- 新聞データベースを授業で活用する佐藤計教諭
商業科目の「課題研究」で「株式投資家になろう」講座を担当しています。この講座では、過去の資料を分析し、そのとき株価が動いた理由を考え、さらに今後の社会の変化を予測し、投資先を選定するなど「社会の動きと株価の連動」を中心に研究します。
限られた授業時間の中で、情報収集に時間をかければ、生徒が「思考・判断・表現」に費やせる時間が減ってしまいます。また、教材を準備しても、限られた資料の中だけでは、発想が硬直化してしまう傾向があるため「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を活用しています。最新記事だけでなく、企業や業界情報を抽出・検索できるので、必要な情報が効率よく収集できます。さらに個人では入手困難な情報も簡単に得ることができます。
例えば「POSランキング」では、全国のスーパーなどから日ごとに収集・集計した情報を元に「どの分野で、今何が売れているか」を知ることができます。「調査・ランキング」でも、日経各紙に掲載された記事が検索できるため、トレンドを調査する際の貴重な情報源になります。「静岡新聞データベースplus日経テレコン」は、利用するたびに新しい発見があり、今後も手放せないツールです。
情報処理科長 佐藤 計