私たちの学校
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一人ひとりの自立を目指す教育
文化と歴史が息づく町、遠州の小京都・森町に立地する本校は旧森高校、周智高校が再編統合して平成21年に開校した総合学科高校です。豊かな教育資産を引継ぎ、人文社会、自然科学、食品園芸、機械技術、電子情報、ビジネス、ライフデザインの7つの特色ある系列を設置し、多様な学びを実現しています。
地域連携を軸とした全校で取り組む新たなキャリア教育や平成29年度に指定をいただいたNIE実践校としての活動を教育活動の柱に置き、生徒の「自立」を育成する教育を行っています。本校は、来年度10周年を迎え、ますます地域に根ざし愛される学校を目指していきます。
今回導入した新聞データベースを大いに活用し、生徒の可能性を更に伸ばしていければと思います。
導入ポイント
調べ学習で活用 |
過去の記事を時系列に検索可能 |
キャリア教育の頼れるツール |
新聞記事検索システムの活用事例
授業の教材づくり、NIEに活かす
- 新聞記事ワークシートの作成に
新聞データベースを活用する江間 喬主任
本校では今年度より、NIE推進指定校として、NIE学習を実施しています。新聞を読み、世の中を知り、その中でどのように生きていったらよいのかを考えることができる人になる、というキャリア教育の一環で、「聴く力」「課題を発見する力」「学びに向かう力」等を伸ばすことを狙いとしています。
具体的には、毎週木曜日を「朝NIE」の日とし、担当の教員が作成した新聞記事についてのワークシートに取り組んでいます。
記事の内容を正確に読み取ったり、記事の意見に対して自分の考えを記述したりします。初めは取り組みの意義を感じられていなかった生徒たちですが、「知らなかった記事を知ることができる」「読み書きできない漢字があって恥ずかしいので、新聞をなるべく読むようにした」「テレビでもニュース番組を見る時間が増えた」など、世の中を知ろうとする姿勢が見られるようになりました。
この新聞記事ワークシートの作成に、「静岡新聞データベースplus日経テレコン」が大いに役立っています。キーワードを入れるだけで簡単に探せるため生徒に触れてほしい記事を検索するのに大変便利です。記事を選ぶ際には、最新の時事ニュースのほかに、例えば防災訓練の週には防災の記事、総合的な学習の時間でコミュニケーションスキルを学んだ週にはアンガーマネジメントの記事、というように、学校行事や授業内容とも関連させ、活動の意義づけや理解の深化に役立てています。
今後は、生徒自身が調べ学習の際に資料となる記事を探したり、自分たちで新聞記事ワークシートを作成したりという活動も想定でき、生徒の力を伸ばすツールとして可能性を感じています。
3年次主任 江間 喬
キャリア教育や進路選択に活用
- 図書室では新聞データベースは
必須と話す図書課長 松下泰久
本校の図書課では、6紙の新聞を購読していました。図書室、生徒ホール、相談コーナーに各2紙づつ配置して、職員・生徒共に活用できるようにしていたのです。しかし、縮刷版を購入する予算も無く、過去の記事を参照したいという要望に応えられずにいましたが、生徒の読解力、思考力の向上にデジタルで新聞記事が検索できる新聞データベースが必要と判断、この度「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を導入することにしました。
図書室には4台のパソコンがあり、生徒が調べたいと思う時にいつでも利用できます。また必要な場合には印刷もできるようプリンターも設置しました。
校内では図書室に加え、コンピュータ室、進路室、職員室などでも利用できます。授業での利用の他にもキャリア教育や、進路選択の場面で大いに活用し更なる広がりを期待しています。
図書課長 松下泰久