Vol.113-2021年(令和3年) 7月静岡新聞掲載広告から転載
私たちの学校
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120周年迎える、国際性豊かな学び舎
本校は、フランスの女子修道会「幼きイエス会」により、1903年に設立されました。
創立当初より、キリストの教えを基盤にした心の教育を大切にすると共に、外国語教育に力を入れるなど、グローバルな視点をもった教育を行ってきました。今日もその伝統を引き継ぎ、中高6カ年一貫教育の中で、他者と共に生きること、自国の文化を理解し、英語でコミュニケーションをとるなど、グローバル社会を生きるために必要な力を培っています。
令和元年度より独自の「コース制」を導入し、主体性を育てるとともに、授業を中心にして身につけた学力を、学習・体験・行動のサイクルを通してさらに高め、未来への志を育んでいます。
静岡新聞データベースplus日経テレコンの活用により、さらに生徒の視野が広がることを願っています。
導入ポイント
社説やコラムで関心を深める |
新カリキュラム「公共」で活用 |
瞬時に過去記事を検索 |
思わぬ情報との出合い |
新聞記事検索システムの活用事例
データベースは進路を切り開く羅針盤
- 積極的に色々な情報を集めてほしいと話す
林教諭
「深い精神性」「未来への志」「確かな学力」の育成を教育の柱に掲げる本校では、教員が工夫をしながらさまざまな教育活動を展開しています。
「静岡新聞データベースplus日経テレコン」は、この3つの柱の成長に大きく貢献してくれるツールであると感じています。
私が担当する「現代社会」の倫理分野では、社会のさまざまな出来事の背景にある「人」の存在と「思想」への気づきを大切にしています。最近のコロナ禍により、日常生活のさまざまなシーンで大きな課題が突きつけられ、見過ごしてきた多くの問題もあらわになりました。今、子どもたちの前には、これまでのように真面目に勉強と仕事さえすれば幸せになれる、夢にあふれた明るい未来が広がっているわけではありません。社会に横たわる多様な問題に主体的に関わり、解決の糸口を見つけ、参画していく意志と力が求められています。こんな時代だからこそ先哲の英知に触れ、哲学する力を磨いてほしいと考えています。
生徒たちは新聞データベースで検索し出合った記事によって社会と繋がり、共感性をもって時事をそしゃくし、自らの進むべき道を考え、興味関心を広げます。社説やコラムはまさに「人」や「思想」との出合いの連続です。新書の紹介などの書評も生徒を知の世界へと招いてくれます。来年度から始まる新カリキュラム「公共」での学びにも大いに活躍するツールとして期待しています。
社会科・公民科教諭 林 純一
思わぬ情報との出合いこそ醍醐味
- 新聞データベースの活用方法を生徒に説明する数納教諭
本校は、コロナ禍の休校中でも生徒の学びを止めないよう、オンライン授業をすぐに立ち上げ、ICT環境を整えてきました。
現在、中学生と高校1、2年生の全員が学校貸与の個人用iPadを所持しており、図書館にあるPCとあわせて「静岡新聞データベースplus日経テレコン」での記事検索や閲覧が可能です。電子媒体の利点を加速度的に授業にも取り入れ、学校全体でその恩恵に浴しています。
私が担当する高校1年の美術の授業でも、新聞データベースを活用し、「メッセージのデザイン」という制作課題を行っています。あるデザイナーは「思索を視覚化し、視覚を思索化する」という視点を高く評価していますが、授業では「制作者として自分の『思索』が伝わる『視覚』を制作すること」、「制作した作品『視覚』は、受け取った側の『思索』を深められること」を到達目標としています。メッセージ内容は敢えて自由です。それは楽なように見えて難しいことで、そこで力を発揮するのが新聞データベースです。
テーマを掘り下げるために、一つのキーワードから過去に遡って記事を瞬時に知ることができ、さらに思いも寄らない他者の多面的思考へと繋がる、これこそが最大の魅力です。また、記事の切り抜きイメージをそのまま見ることができ、新聞のお家芸である質の高い視認性や判読性から「いかに見やすく読みやすい画面であるか」をデザインとして学べます。
図書文化課長・美術科教諭 数納 貴美子