真岡市立図書館
「静と動」の両立を目指す
新聞記事検索システムの活用事例
- 交流の場となっている絵本タイム
赤ちゃんタイム定着
図書館は静かに読書や勉強をする場所―というのが一般的なイメージですが、真岡市立図書館は、ここから一歩踏み込み、いろいろな人が集う「コミュニティの場」としての役割も大切にしています。船田均館長は「学生や大人には『静』の空間を、お子さん連れには遊び場としての『動』の空間を提供したい」と運営方針を語ります。
その具体化として2018年度から平日の午前10時から正午までを「赤ちゃんタイム」に設定。赤ちゃんが泣いてもかまわない環境づくりを進めてきました。今のところクレームは全くないとのこと。タイム内の火曜日午前10時から30分間は、外国人の先生による「英語の読み聞かせ」、金曜日午前11時から1時間は、図書館スタッフによる「絵本タイム」を設け、子育て世代のお母さんたちの交流の場になっています。
また、本離れがいわれる中高生向けのサービスとして、18年度から「15(いちご)コーナー」をつくりました。どんな本が読みたいかを書き込んで投函する「つぶやきカード」をもとに本をそろえ、中高生たちが自らつくるコーナーとして人気を呼んでいます。図書館を訪れにくい高齢者や障害者向けのサービスも充実。電話で申し込みを受け付け、職員が点字本やオーディオブックなどを宅配しています。
- 中高生に人気の「15コーナー」
DBが自由研究に活躍
同図書館では読書週間のイベントとして、利用者の方々から「自由研究」を募る取り組みを始めました。子どもから大人までユニークな作品が集まりました。『下野新聞データベースplus日経テレコン』は19年4月に導入。「研究の下調べをするのに大いに活用していただきました。自分で調べてみるという活動のきっかけづくりになったようです」と船田館長。
同図書館は4年後の移転を控えています。誰にでも親しんでもらえる図書館づくりに向けて、着実に準備が進んでいます。