プログラミング教室

　　那須町立図書館は、今年で開館40周年を迎えました。地域に根差した図書館として、これまでさまざまな取り組みを進めてきました。野口尚人館長は「今後も地域の人たちの協力を得ながら、積極的に地域情報を発信していきたいと思っています」と運営方針を語ります。
　　地域活動の一環として、那須町教育委員会と連携して実施しているのが「親子プログラミング教室」です。プログラミングアプリの「ビスケット」を使って、プログラムの初歩を学ぶもので、町内の学校では授業の中で行われています。それを図書館を会場にして実施することで、一般の人にも参加しやすくしました。年に数回開催し、親子でゲーム作りに挑戦するなど人気を呼んでいます。タブレット端末や関連書籍もそろえ、周辺環境の充実も図っています。
　　2017年から始めた歴史講座も好評です。地域の郷土史家を講師に招き、原始時代から現代までの那須町の歴史を講義してもらっています。町内には首都圏などから移住し、あらためて地域の歴史を知りたいと思う人も多く、貴重な勉強の場となっているとのこと。講義で使った資料は冊子化して図書館に備えています。

ＤＢの活用をＰＲ

　図書館を運営する上で、大きな力になっているのが、同図書館が今年４月に導入した『下野新聞データベースplus日経テレコン』です。野口館長は「これまで那須町関連の記事は、スクラップブックにして館内で閲覧できるようにしていましたが、見たい記事を探すのが大変でした。データベースであれば、見たい記事を簡単に探すことができるのでとても便利です」と導入の効果を話します。
　残念ながら一般の利用者がまだあまり多くないとのことで、「大変便利なので、多くの町民に使ってもらえるようにしたいと思います」と野口館長。さまざまな機会にＰＲに努めたいとしています。