宇都宮市立中央図書館
地域資料の収集に力入れる
新聞記事検索システムの活用事例
- こども賞選定会議の様子
うつのみやこども賞
宇都宮市立中央図書館は、昭和56年に開館しました。大きな特徴は宇都宮市や栃木県などの地域資料の収集に力を入れていることです。3階には「地域資料コーナー」を設置。書籍類だけでなく、行政資料やパンフレットなどもそろっています。増渕敦子主任は「問い合わせも多く、利用は活発です」と話します。
同図書館ならではのユニークな取り組みが「うつのみやこども賞」です。子どもたち自身に審査員を務めてもらい、1年を通して読んだ日本の新刊児童図書の中から、最も友だちにすすめたい本を選んでもらうものです。賞に選ばれた作家を招き、子どもたちから表彰状を贈ります。「作家の方たちも、子どもたちに選ばれるということで、喜びもひとしおのようです」と増渕さん。今年4月で35回を迎え、伝統行事として定着しています。
障がい者向けのサービスにも力を入れてきました。同図書館では2カ月に1度、宇都宮落語会の協力で落語会を開いていますが、臨場感にあふれた公演の収録テープを作成。視覚障がい者への貸し出しを行っています。また、点字図書や点字化した定期刊行物、録音図書「デイジー」の媒体などを郵送で貸し出しています。
- 地域資料コーナー内の「宮の魅力再発見!」コーナー
知識の交流の場に
宇都宮市立中央図書館は、昨年4月に『下野新聞データベースplus日経テレコン』を導入しました。マイクロフィルムの劣化が進む中、地域資料の充実に一層の力を発揮しています。「キーワードですぐに調べることができるので、検索の要請があった時、私たち職員にとっても心強い存在です」と増渕さん。
板倉英伸館長は「利便性が高く市民が利用しやすい図書館をさらに目指します。知識をコミュニケーションツールとして活用していただき、交流の場としても使いやすい施設にしたい」と今後の方向性を語っています。